人喰いの大鷲トリコ_プレイ後記_その1

※ネタバレあり


先日、トリコ1週目が終わりました。

ゲーム内で直接的に語られるストーリー要素はほぼなかったのですが、プレイヤーの想像をかきたてるような描写が散りばめられていて、あれこれ勝手に考えたいわたしにはたまらなかったです。

さて、その世界観について、あれこれ考えたことを記しておきたいと思います。ぽつぽつと。


1. 前作との関連

ICO(ソニー・コンピュータエンタテインメント 2001/12)、ワンダと巨像(同社 2005/10)は、互いが続編なのか否か、だとしたら時系列は?といった考察ブログサイトが数多く見受けられ、どれも楽しく拝見しました。電子の海は素晴らしい。

ではこの人喰いの大鷲トリコ(ソニー・インタラクティブエンタテインメント 2016/12)はどう?同じ世界軸でのものがたりなの?という点については、どうなんでしょう。なんとなく世界観が違う気がします。

ただ、ICOとの共通するキーワードはいくつかあるなあと。
それは「ツノ」、「子どもが集められること(生贄?)」、「それが選ばれた子であること」です。

この辺りを取っ掛かりにして、こんなのどうかな?という妄想をしてみたのですが、ちょっとお粗末なので記載はよしておこうと思います。


2. 「父性」というテーマについて

まず、ICO、ワンダは「父性」が大きなキーワードであると言われています(公式情報ではなさげ、あくまで他考察サイトさんの多数派によると)が、今作トリコにはヒロイン(女の子)は出てこないようです。
主人公と一緒に旅をするトリコが雄か?雌か?というのが気になるところですが、はっきりとした描写はありません。

他のトリコが雛鳥(仮)に餌を与えるシーン(後述)があるので、雌かな?と思ったのですが。鳥類の生態について調べてみると、親鳥って、雄でも雛に餌を運ぶんですね。知らなかったです。雌の仕事なのかと思っていて。

トリコに男性器の描写は無いですが、いくらCGがリアルだからといってその部分精密に描くかどうかは微妙なところですし、判断基準にはなりませんよね…。

あるいは、性の別が無いという可能性も。そもそもトリコは人工物なのでは?という考察をされていた方がいらっしゃったので。
(わたしは人工物では無いと思っています、この辺りは後述)

なんとなく、雄であってほしいなあと、漠然と思うのです。
トリコと少年が共に旅をすることができたことが、トリコの母性によるものではなく、互いの信頼と友情によるものであったと思い込みたいばかりに。


3. 大鷲(トリコ)って、何?

3-1. ギリシャ神話における鷲と、アイテムから

トリコのモデルになっている動物はもちろん鷲です。尻尾からは雷を出すことができる点からも、トリコが人工物なのでは?兵器なのでは?と思われる方も多かったのではないでしょうか。

しかし、鷲は、古くから雷と深い関わりがあると言われています。
ギリシャ神話における鷲は、ゼウスが用いる雷の矢を運ぶ動物として描かれています。
星座として知られているわし座、や座の位置関係にも関係しますね。
また、同じくギリシャ神話において、神々の宴の支給者を運ぶ(連れ去る)ため、ゼウスが遣わした動物でもあります(出展によっては、神自身が変身したと記述しているものもあるようです)。
以上のことから、本作にて描かれている大鷲は、ギリシャ神話における鷲がモチーフになっているともいえるのではないでしょうか。

次に、少年が手にする鏡のようなアイテムがあります。何かに似てるなあ、と。「銅鏡」です。
墓場のようなところに祀られている点からも、酷似しています。
円形の銅鏡は、天の神々を祭るための道具であったと言われており、地位の高い者の墓に埋められる、というのは日本史の知識として広く知られています。

天の神々を祭る道具と、それによってゼウスの雷を落とす大鷲。
以上のことから、大鷲は、天の神の使いとして畏れられていた動物なのでは、と考えます。

3-2. 2つのフィールドと時代背景から

本作のフィールドとなる「大鷲の巣」は、大きく分けて2つの時代に形成されたものだと考えます。

1つは、「大鷲の巣」の大半を占める、朽ち果てた遺跡です。
もう1つは、ラストダンジョンとなる塔です。壁の素材から、"王"の墓(鏡を入手するスポット)もこちらに位置すると思われます。
仮に前者の時代を遺跡時代、範囲を遺跡エリア、後者の時代を塔建設時代、範囲を塔エリアとします。

遺跡エリアが主に石材、木材で形成されているのに対し、塔エリアは異質です。なんでしょう、これは。石?粘土?
某国民的アニメに、「金属なのか粘土なのか、それすら我々の科学力ではわからない」というセリフがありますが、まさにそれですね。
テクノロジー進んでます、といったところ。
朽ち果て度合いにしても差は歴然であることから、元々遺跡があった土地に、後々何者かが何らかの目的で塔を建設したのではないか、と考えます。

遺跡エリアには、多数の「鷲除け」が存在します。ステンドグラス製の目のようなオブジェです。
作られている枠の素材や朽ち果て度合いから、これらは遺跡時代に作られたものであると推測します。かつて遺跡で生活をしていた者たちが、大鷲たちによる生活被害を避けるために設置したものでしょう。
私たちの生活でも類似した例があり、ゴミ捨て場や田んぼに鳥除けのCDを設置することがありますね。
大きさにしても対大鷲サイズですし、他の鳥類への対策とは思えません。

また、(ここはうろ覚えなので2周目で再度確認したいのですが)遺跡エリアで、大鷲をかたどった石像のようなものが確認できます。
(その石像に"ツノ"部があったかどうか…かなり重要ポイントになる気がしますが未確認です。2周目ではこの石像をメインに確認したいと思います)

以上のことから、遺跡にまだ人が住んでいた時代=遺跡時代から、大鷲たちは存在していたと考えます。

3-3. 大鷲は人を喰うのか(喰わない説)

では、遺跡時代から大鷲は仮面を身につけ、人を襲い、"雛"に与えていたのでしょうか?
それはちょっと違う気がします。
塔を建設した者が、大鷲の習性を活かしそのようにプログラムしているような印象です。
連れ去られた人間が"雛"を通過し、その後どうなるのか全く描写がないので、その目的については何とも言えないのですが、同じ塔内に"王"の墓場があることや、前作ICOにて、選ばれた子どもが集められていた目的から、やはり「生贄」が有力なのでしょうか。

遺跡に点在する鎧たちが少年を捕獲したのち格納しようとする扉、何だか増設感がありますよね。元々存在しなかった場所に溶接で付け足したかのような。
扉については塔建設時代に後付けで設置されたと考えます。
それから、気になるのはその鎧たちが少年を捕獲するときの仕草です。
全く暴力性がないですよね。まるで大切なわんぱく息子を抱きかかえるような、いたずらをする近所の子どもをたしなめて親元に連れて帰ろうとするような。
「こらこらこら、言うこと聞きなさい、よーしよしよし、こっちはダメだよ、危ないから、おうちに帰ろうね」
そんな台詞が似合うような仕草です。
鎧も、大鷲も、少年に危害(あくまで悪意を持った影響という意)を加えるつもりはないのでは…?
少年と一緒に冒険をしたトリコの性格からも、元の大鷲(塔建設者にプログラムされる以前という意)たちは人間に悪意による危害を加えるような動物ではなさそうですよね。
元々は人懐っこく、犬のように従順(プレイ当初、あまりにも飼い犬に仕草が似ていたので、猫ではなく犬がモデルかと思ってました)な動物に思えます。
ここで、遺跡時代に設置された鷲除けの意味です。
大鷲は身体が大きく、力が強いので、「人間だ!あそぼあそぼ!」と寄って来られるだけでひとたまりもない。そういう意味で、居住区域には寄せ付けない必要があったために設置されたと考えます。
少なくとも、人を襲う害獣だからという理由ではなさそうです。

3-4. 大鷲は人を喰うのか(喰う説)

ーーとも、考えたのですが…。

一方、遺跡エリアの空中にぶら下げられた大きな檻のようなもの、気になりました。
ICOのアレみたいですね。
また、高所に取り付けられた木の板と、その上に散らかる壺の残骸。まさかそんな場所に食物を保管するわけでもないだろうし、何故?

少々話が逸れますが、そこでわたしが連想したのが、幼い頃から幾度となく訪れていた、三内丸山遺跡です。
三内丸山遺跡は青森県にある縄文時代の遺跡(たぶん…)で、大型の掘立柱状の建物がシンボルとなっています。これがものすごく巨大。用途は未だに明らかになっていないそうです。
その大型の建物を見て、想像力(妄想力)豊かだった幼少期のわたしが思いついた「用途」とは。
「ひとを おそらに かえすこと」でした。
具体的に書くと、亡くなった人や動物の遺体をその塔の最上部に置き、鳥類に食べてもらうというものです。幼いながらになかなかグロテスクです。
内陸で育ったので、人は海から産まれ、海に還る説があるということを知らなかったんですね(後にクロノ・クロスをプレイして初めて、ははーんそういう思想もあるのか、と知ったくらい)。
人は空から遣わされ、全うしたら空に返すべし。というのが通説だと思っていたようです。幼いながらになかなかロマンチストです。
これも後に知ったのですが、こうした葬法は「鳥葬」と呼ばれ、実在するとのこと。チベットでは一般的な葬儀なのだそうです。

今となっては、三内丸山遺跡のあの大きな建造物についていえば、おそらくこの用途は間違っているということが理解できています。
だって、"墓がある"じゃないですか。縄文時代の人は土に還るんです。
しかし、当時のわたしには、これがとても魅力的な説のように思え、真実のようにも思えました。
劇中で、空中に浮かぶ檻と、高所に取り付けられた木造の足場によって、そのときのイメージをはっと思い出しました。
もしかしたら、遺跡時代の人は空に還っていたのかもしれない。
だって、遺跡エリアには"墓がない"から。
規模からしてかなり多くの人が住んでいたと想定されますが、それに相当する墓地が見当たらないのです。
だとしたら。大鷲が人を喰うのは、本当なのかもしれません。
鷲も、猫も、肉食です。

あるいは、こうも考えられます。
塔建設者が利用した、大鷲たちの習性とは。
そう、雛に餌を与えるのです。鷲に限らず鳥なら当然ですね。
しかし少年とともに旅をするトリコは、少年を食べようとしない。樽を食べます。
(樽の中身は、なんでしょう。液体かな?そこはわからないですが。他の考察ブログにて、「蝶が集ってるので植物性では?」という意見を拝見しました。なるほど!!)
そこで、「大鷲は、幼少期は肉食、成獣期は草食」説!
どうでしょうこれ。
雛に人肉を与える習性を活かし、塔建設者は大鷲を利用した、ということです。
そして遺跡時代の人々は、死んだ人間、あるいは生贄の人間を大鷲に与える習慣があった。

ここでいう生贄とは、前述した「大鷲たちが天神の使いと考えられていた説」が前提となってしまいますが。
あれだけ高い建造物で生活している民にとって、雷は脅威だったことでしょう。
石造りの高い建造物を建てている、かつ後世に残っているというところから、震災が心配される大陸ではないでしょうから、やはり恐れるべきは雷。
そのための生贄が必要だったと考えても、不自然ではありません。
鳥除けを設置している一方、大鷲を寄せ付ける匂いを発する液体を精製していたという点からも、折に触れて大鷲を呼び出す必要もあったと考えられます。

個人的には、前説(喰わない説)であってほしいなとは思っています。


4. あの鎧たちは何だったのか?

鎧には中身がありません。
倒すと、魂のようなものが抜けていく描写がありますが、後に残るのは鎧のみです。
この鎧たちも、塔の建設者によってプログラムされているといえるでしょう。
先に述べたように、鎧たちが少年を捕獲する仕草には暴力性がありません。そして、動きに人間味がある。

鎧は少年と旅をするトリコを襲いますが、その他の大鷲には攻撃をしようとしません。
また、少年にも攻撃をしないどころか、優しく扱おうとする。
これは、少年とトリコをなんとか引き離そうとしているようにも見えます。お互いの命に危害を加えずに。
わたしはアクションの操作が下手なので、途中幾度となくトリコに槍が刺さってしまいました。
その度にトリコが小さく悲鳴をあげ、ああ、ごめん、ごめんと申し訳ない気持ちになり、何度もトリコの背中を撫でました。
そして、気がつきました。鎧たちはトリコを仕留める気はないのでは。
槍が何本刺さっても、トリコにとっては「イテッ!」程度の怪我でしかない。鎧たちの武器では、トリコに致命傷を負わせることはできないのです。

トリコが少年の集落に訪れたとき、集落の大人たちは古典的な武器をもって応戦します。
森の中に木製の小屋を建て、火を灯りにし生活している民族にとって、人喰いと恐れられる巨獣には到底敵わないであろうその武器は、ふさわしく思えました。
しかし、鎧たちの大鷲対策の武器はどうでしょう。槍。そして剣。たまに鷲除け。最悪素手。少年の集落の大人たちと、材質の違いはあれどほぼレベルが一緒ですよね。
鎧が仮に、塔建設者によって塔建設時代に開発された兵器だとすると、これではおかしいのです。
大鷲に致命傷を与えようとするならば、まほうの大砲(ドラゴンクエストビルダーズ、楽しかったです)レベルのものがないと太刀打ちできません。そして塔建設者の能力をもってすれば、おそらくその生成が可能。
それを鎧たちに与えなかったのは何故か。
鎧たちの使命は「大鷲を仕留めること」ではないからです。

少年を集落から連れ去る道すがら、トリコは雷に撃たれて墜落します。
墜落したトリコを、鎧たちが大切そうに地下へ運んで行く。その描写からも、鎧たちが大鷲の命を左右する裁量を持たされていないことがわかります。
つまり、劇中で幾度となく襲ってくる鎧たちがやりたかったこととは?
少年を捕獲すること(ただし危害を加えずに)、トリコと少年を安全に引き離すこと、であると考えます。
トリコの捕獲は…とも考えましたが、装備品のレベルからして残念ながら望めなさそうですね。もしかしたらそれは他の大鷲の仕事なのかもしれません。

さて、遺跡時代の人々の金属の加工技術についても考えたいと思います。
遺跡エリアには、木材、石材の他に金属が使われている部分も見受けられます。レールや格子なんかが金属でした。大きな鎖や碇形のフックも。
ということは、遺跡時代の人々はすでに、わりと高度な金属の加工技術を持っていたということがわかります。
そうなってくると、鎧が作られた時代が遺跡時代・塔建設時代のどちらなのか、判断が難しくなりますね。
強い根拠となる描写はないのですが、個人的には下記のように推測します。
元々遺跡時代に使用されていた鎧を、塔建設者が大鷲たちと同様に改造・プログラムし、再利用しているのではないか。
1番最初に鎧に出会うシーン、遺跡エリアの廊下にずらっと並んだ鎧は、誂えられたようなスペースに収まっています。
元々鎧を飾るスペースだったか、もしくは鎧を身につけた兵士に与えられた持ち場のように見えます。
つまり、遺跡時代から鎧は存在していた、と。
そうすれば、鎧たちの装備レベルが低いことも辻褄が合いますね。遺跡時代に使用されていた当時のままだった、ということで。

塔建設者のプログラムのポイントとなるのは、やはり兜部です。兜部を持たない鎧は動くことはありません。
もっというと、その兜に取り付けられた、大鷲たちに酷似した"ツノ"がポイントでしょう。
遺跡エリアにあった大鷲の石像に"ツノ"があったのかなかったのか、それによってやはり大きく変わりますね。
あったとしたら、塔建設者はそれを利用してプログラムしている。なかったとしたら、プログラムのために大鷲の遺伝子を操作して生やしている?うーん、やはり早く2周目をやらなければ。

そして、"ツノ"といえば…そう、ICO!そしてワンダ!!

ーーいやいや、この辺の妄想は後述します。また話が逸れました。
つまり、鎧は遺跡時代に作られたもので、遺跡を守っていたが、現在は塔建設者によって支配されている、と。


5. ぼくのかんがえたさいきょうのトリコ

前置き:
ここまで、根拠のない考察を展開してきましたが、以下はこれまで以上に根拠のない妄想を書き連ねます。かつ、前章までで述べたことを前提としています。
いわゆる二次創作の域です。苦手な方はここまでで…。

5-1. 塔建設者は誰なのか?(孤独な王説 その1)

遺跡の規模から、当時の人々は大変高貴で華々しい生活を送っていたことが予想されます。
ですが、"大鷲の巣"は、四方を絶壁に囲まれています。

物見櫓のような塔の遺跡があることから、他国との戦争があった可能性もあります。その点に関しては、敵も易々と踏み込める地形ではなさそうなので最適かもしれませんね。

しかし、食料はどうやって確保していたのでしょう?まさか、大鷲の食べこぼし?ではないでしょうし…
農作でしょうか。でもこの土地、水捌け悪そうですね。大雨でも降ったら沈むんじゃないだろうか。
狩りでしょうか。その度にあの絶壁を越えていたのか。相当な苦労でしょう。いや、鳥類の獲物ならなんとか仕留められそうか。

何が言いたいのかというと、この土地で人類が繁栄できる期間は、ごく限られていたのではないか、ということです。
民は滅んだのか、はたまた、食に難ありの故郷を離れどこかに移住したのか…?

滅んだ説で行きます。
民は食に飢え、やがて滅びの時を迎えます。
ここに「大鷲が人を喰う説」を併用するならば、飢餓に加え神への貢物も絶やすわけにはいかぬと生贄を捧げ続け、人口はみるみる減っていくでしょう。
閉鎖された土地で飢餓に苦しんだということは、同族殺しがあった可能性も…。

しかし"王"は、苦しむ民と滅びる自国を見たくなかった。
そのために、自分を封印することにした。

"王"の墓はかなり気温が低い描写があります。冷凍保存なら甦れる!という思想、ありません?
また、貢物が銅鏡であることから、この"王"は呪術的な要素が強かったと予想できます。この辺りは浅はかな日本史の知識ですが、武族的性質の場合は武具、呪術的性質の場合は銅鏡や勾玉などが使用される、と習った気がします。

この点から、「塔は軍事施設では?」という考察を拝見しましたが、それは違うかな、と考えます。

"王"は、残り少ない民と自分の能力で、塔を建設した。そして大鷲を使い、自身が復活するための生贄を取り込み続けた。
そして復活した暁には、飢えのない豊かな国を再建しようと。あるいは、俺が新世界の神になろうと。

先に、ギリシャ神話における鷲は神の遣いであったと述べましたが、鷲を遣うことにより"王"自身が不老不死の神・ゼウスになろうとしたのかもしれません。

5-2. 建設者は誰なのか?(孤独な王説 その2)

こちらは、「その1」の変形版です。
「その1」とは塔建設のタイミングなどが異なります。

国が飢餓に苦しんでいるとき、呪術的な性質を持っていた"王"は、自分が神になれば民を救える、と考えた。
塔を建設し、復活のときを夢見て自身を封印し、生贄を取り込み続けた。

しかし、"王" ー死者ー が蘇ことはなかった。

やがて民が滅び、国が滅びた後も、プログラムを停止させる者はおらず、大鷲は生贄を運び続ける。
墓に眠る"王"は無論、国が滅びたことを知らない。

こっちの方が、なんだか切ない感じがしますね。その哀しいプログラムを止めたのは、少年だった、と。

5-3. 建設者は誰なのか?(部外者説)

かつて、神の使いである大鷲と生活を共にし、その呪術的な性質によって繁栄した民があったという。その聖なる跡地を利用し、何者かが死者を蘇られようと試み、塔を建設した。

この説だと、墓の主は遺跡の民の"王"ではなく、何者かが蘇らせたい誰か、になりますね。
でも、遺跡エリアと塔エリア同士の建設時系列はこれが1番離れてそうですし、なんかアリな気もします。

個人的に、ものがたりとしては「孤独な王説」両者の方が好きですね。

6. 以上です

以上で、考察と妄想は終わりです。

今までの話とはちょっと合わなくなってしまうのですが、遺跡エリアにトリコが怖がるクリスタルのような装置があったことから、遺跡時代から人々は大鷲を操るための研究をしていたのかもしれないな、とも思いました。

そのうち2週目をやったら、もしかしたら全然違う解釈になっている可能性もありますが、とりあえず現段階ではこんな感じでした!

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