二ノ国 〜白き聖灰の女王〜_プレイ後記

画像:ポムじいさん(ポムじいさんではない)

考察ではなくただの感想です。
※ネタバレ若干あり

家に置いてあったので、古い作品ですがプレイしてみました。思った以上にボリュームがあって、長く楽しませていただきました!

街並みが本当に綺麗でジブリ好きな方にはたまらないですね。

BGMについては…久石譲さんだということもあり期待値が高すぎたのか、うーん、普通でした。
久石さんが書くバトル曲(?)って、ジブリ映画でいえば緊張感があるシーンとか、目を塞ぎたくなるようなおどろおどろしいシーンとか、そういうのにマッチするイメージがあって、本作のようにちょっとコミカルでテンポがいい曲が合いそうなものだと、がっちり合わなかったのかもな。
もしかしたら、クレジット見ずにプレイしていたら「めっちゃ曲いい…」ってなってた可能性もありますので、ネームブランドって怖いなという感じです。
エンディングのスタッフロールで、オケの紹介まで出てきたのは流石だなと思いました。スケールがでかい!

ストーリーは小さいお子さんでも理解できるような内容になっており、適度にライトでさっぱりした内容です。完全なる悪役がいないのが印象的でした。ダーククロニクルもそんな感じだったけど、レベルファイブってもしかしてそういう作風なんでしょうか?勉強不足で申し訳ない。
しかし完全に子供騙しに振り切っているというわけではなく、そう来るか、という軽い鬱オチがあったり、泣けるシーンがあったりと、緩急ついており楽しかったです。不覚にも泣きました2度ほど。

若干ご都合主義感が否めず、ん?なんでそうなる?という部分もありましたが、まあそこはファンタジー、なんでもありということで、そこまで不満は残りませんでした。
制作協力:スタジオジブリ、曲:久石譲、ときて、脚本関連に宮崎駿さんが関与していないというところでなんとなくお察しするしかないでしょう。

あとは、グロシーン無し、激鬱シーン無し。ちょっと教訓めいている部分あり。これ、保管しといたら子どものRPG初めにいいんじゃないですかね。
自分のRPG初めは多分、幼稚園年長〜小学1、2年生あたりにちょこっとプレイしてみたドラゴンクエストVIでしたが、東西南北がわからずブラウン管の枠にボールペンで書いたり、あの複雑なストーリーと世界観が理解できず、RPGって難しいんやな…とちょっと引いてしまったので。(その後成長してから何度かやり直して、すばらしき作品であると思い直しましたが)
最初がこの二ノ国のような作品であれば、子どもも安心してゲーマーの道を進んでくれる気がします。

うーん、でも、子どもがやるにしたら長すぎるんだよな…やっぱり、よく言えば大人も子どもも無難に楽しい、悪く言えばどっちつかず、ということか…。

ゲームシステムについては、完全にやらされてる感がありました。次に行くべきところへのヒントがマップ上に表示され、ひと昔前のRPGによくあった「街の住民の話をちゃんと覚えてなかったから次に何をしたらいいかわからない」現象が起こり得ない。あくまで、用意されたストーリーをただ辿って行くだけの形式です。かつての初期PSの名作「火星物語」を彷彿とさせますね。
わたしは、それはそれでとくに不満はなかったのですが、ゲームのやり込み要素として「探索」を求めている方には全く物足りないでしょう。あとは自由度が高いゲームが好きだったりすると合わないかもです。
素材を集めて合成し新しいアイテムを作ったり、仲間を成長させることをやり込み要素として求めている方にとっては楽しめるのではないでしょうか。

ヒット作には今一歩、ツメが甘かったというか、振り切れなかったという印象は否めませんが、総合的には楽しい、いや美しい作品でした。

鬱ゲー大好き人間の汚い心が洗われました。深く考えずにプレイできるのでリフレッシュにいいかも!
今後も心が荒んだら定期的に立ち上げ、ルッチにチョコをあげて癒されようと思います。ルッチほんまかわいい破壊的にかわいい。

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